2012年5月1日火曜日

耳鳥斎

  
ゆる~い作風がたまりません

ゴールデンウィーク、カレンダー通りにお休みをいただいております「ちび山」です。

連休中、かなり気になる絵に出合いました。

耳鳥斎(にちょうさい)という、江戸中期の大阪の絵師です。

昨日は、東京都府中市の府中市美術館で「三都画家くらぺ 京、大阪をみて江戸を知る」展を覗いてきましたが、そこで出会ったのがこれ。

タイトルは「地獄図巻」。
鬼が色々なパターンで人間を「おしおき」しているんですけど。これがなんとも癒される。

人間を煙管にしたり、根付にしたり。やりたい放題の鬼。
見てください、この鬼の可愛らしさ。
罰を受けている人間も、どこか達観して和んでる風でしょ。
こんな調子で、楽しい「おしおき」が延々と続くのです。

この人、絵の仕事はもちろんのこと、酒造業や骨董商も営んでいたそうで、そのあたりの経歴が作風に漂っているのかも。

不肖「ちび山」は、恥ずかしながら耳鳥斎の名前は今回初めて知りました。
 「なんでも鑑定団」のおかげで、展示してある丸山応挙やら、狩野探幽の名前はよく知っていたんですけどね。 

この耳鳥斎。調べてみると実はかなり有名な絵師だそうで、平賀源内、宮武骸骨、岡本一平といった奇才たちが、時代を超えて彼の大ファンだったとか。
「ちび山」もなかなかの慧眼ですな。

5月6日までの開催だそうです。
若冲の幻の作品展示もあります。
あれれっ、それ見たっけ?


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